河川を活かしたまちづくりに関する検討~中間とりまとめ(2001)

  河川は、水と緑の潤いあるオープンスペースとして都市内の貴重な自然空間であるとともに、沿川市街地と一体となって魅力的で賑わいのある空間を創出するほか、災害時には延焼遮断帯や避難地・避難路として利用できるなど、人々の暮らしのステージに豊かさや快適性、安心感などを与える身近で重要な都市施設です。

  しかしながら、従来、河川整備とまちづくりは個別に実施されることが多く、結果、河川は都市の中の重要な構成要素の一つであるにも関わらず、必ずしもその特性を十分に活かした整備が図られてきませんでした。

  一方、まちづくりにおいては、都市型社会への移行に伴い、今後は都市の個性を尊重しつつ、都市の再構築を図っていくことが望まれています。

  このような状況のもと、都市における河川の多様な役割を再認識し、河川とまちづくりが連携して河川を活かしたまちづくりを推進していくことが、安全で潤いのある都市再生を図っていくうえで重要となっています。

  なお、現在、国土交通省及び都市基盤整備公団、地方自治体の関係部局から構成される「河川を活かしたまちづくりに関する検討委員会」を当センター内に設置し、本テーマに関する調査研究を進めており、この度、これまでに検討された内容ついて中間的なとりまとめを行いました(平成13年11月)。

かわまち_中間とりまとめ