活動成果

   
 

 

 

非常時地下水利用システムは、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の課題「国家レジリエンス(防災・減災)の強化」テーマⅣ「災害時や危機的渇水時における非常時地下水利用システムの開発」の中で開発された非常時地下水利用などをシミュレーションするウェブアプリケーションです。
災害時の断水は被災地や避難所にいる被災者の方々にとって非常に大きい影響を与えるため、災害時の地下水利用は有効な解決手段の一つと考えられます。しかし、地下水の流れを把握することが難しく定量的な評価手法が確立されておらず、災害時における地下水利用が進んでいない一因となっています。そこで、本システムでは、地下水シミュレーションモデルにより、非常時の地下水利用による地盤沈下への影響を再現することで、防災計画や避難計画に非常時の地下水利用を反映することを支援します(詳細は以下のマニュアルを参照してください)。

 非常時地下水利用システムマニュアル

なお、システムの利用に当たっては以下の注意事項(費用等)をご参照願います。

  関東平野の地域の方

  濃尾平野の地域の方

また、本システムの実装には、災害時に防災井戸等で地下水が円滑に利用される地域社会の体制作りが必要であるため、SIPプロジェクト一環として地域の利用実態調査等を踏まえた非常時地下水利用指針(案)を大阪公立大学が策定しています。

 非常時地下水利用指針(案)(大阪公立大学サイト)

 

※戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)2期「国家レジリエンス(防災・減災)の強化」
  災害時や危機的渇水時における非常時地下水利用システムの開発の概要

  <国立研究開発法人防災科学技術研究所ホームページ>
  成果発表シンポジウム(2023.3.1)
登壇者
●沖 大幹
東京大学 未来ビジョン研究センター 教授

 <機関誌「建築防災」>
  特集 SIP戦略的イノベーション創造プログラム「国家レジリエンス(防災・減災の教化」の成果)2023.7
  災害時の地下水の活用とそのマネジメント-非常時地下水利用システムの開発-