スーパー堤防はなぜ必要ですか?
●日本の川は雨が多く急勾配で、単位面積あたりの流出量が大きく、
洪水が起きやすい条件下にあります。
●多くの都市が洪水時の川の水面よりも低いところにあります。
●大都市に多くの機能と人口・資産が集中しています。
“こわれない堤防”で安全を確保します
スーパー堤防は、土で造られる幅の広い堤防です。計画規模を越えるような大洪水によって越水が生じても、スーパー堤防はこわれることがなく、破堤による壊滅的な被害を防ぎます。また、耐震設計を行うため、地震に対しても安全な堤防です。
●スーパー堤防では、現在の堤防の市街地側に土を盛って、堤防の幅を堤防の高さの30倍程度にします。この図のように台地のような形状で、その上に住む人もほとんど傾斜を感じません。
大都市地域の洪水に対する大切な備えです
大都市地域を流れる河川で、計画を上回るような洪水により堤防がこわれて氾濫が起きた場合、まちは回復不可能なダメージを受けると予想されます。とくに日本の河川は洪水による氾濫を起こしやすい自然特性をもっているうえに、主要都市の多くは川沿いの低地に位置しています。スーパー堤防整備事業は、人口・資産が高度に集積したこのような大都市の洪水による壊滅的被害を未然に防ぐために行われる治水事業です。
土地の買収をしないで進める事業です
スーパー堤防は、その上部で通常の土地利用が行えることを前提に盛土する事業であり、完成後は従来通りの土地利用ができるため、用地買収を行う必要がない事業です。したがって、地権者は土地を手放す必要がありません。
水と緑に恵まれた快適なまちをつくります
これまでの都市における堤防は、川とまちを区切る大きな壁となっていました。スーパー堤防とすることで、眺望が開け、川辺へのアクセスも便利になり、水と緑に親しめる新しい水辺空間が生まれます。
川へのアクセスが容易になり、
眺望もひらけ、水と緑のうるおいのあるランドスケープが誕生します。
都市整備と一体となって進められます
治水事業と都市整備事業を同時に進めることにより、機能性と安全性を兼ね備えた計画的なまちづくりが可能になります。また、一体となって進めることにより、まちづくりの費用も軽減できます。
土地をより有効に利用することができます
これまでは堤防としてのみ利用していた土地を公園や緑地・道路などに利用できるほか、地震・火災時等の緊急避難所の確保等に利用することができます。
建設発生土を有効に利用します
大都市地域の大規模な施設の建設や地下空間の活用にともなう建設発生土は都市の大きな課題となっています。スーパー堤防にはこうした建設発生土も有効に利用することが可能です。こんなところにもスーパー堤防の目に見えない効果があるといえます。